結論(先に要点)
弓道袴をきれいに保つ最大のコツは「ひだ(プリーツ)を崩さないこと」です。弓道の袴のたたみ方の基本は次のとおりです。
- まずひだをきれいに整えてからたたむ。 ひだが乱れたままたたむと型崩れの原因になります。
- 前後を合わせ、ひだの線に沿って三つ折り・四角に整える。
- 紐(ひも)は最後に十文字(じゅうもんじ)などにまとめて結ぶ。
- 洗濯は素材に注意。 綿はしわ・色落ちに、ポリエステルは家庭洗濯がしやすい、という違いがあります。洗濯ネット・弱水流・陰干しが基本です。
男子の馬乗り袴と女子の行灯袴で構造が少し違いますが、ひだを守るという基本は同じです。以下で手順を詳しく説明します。
弓道袴のひだの構成を知る
たたみ方を覚える前に、袴のひだの構成を理解しておくと作業がぐっと楽になります。一般的な弓道袴では、前側に複数のひだ、後ろ側に中央の山(やま)を中心とした構成があります。前は5本のひだ、後ろは中央のひだ(山)という形がよく知られていますが、袴の種類によって構成は多少異なります。
このひだ一本一本に意味があり、たたむときも干すときも、この線に沿って整えることが型崩れを防ぐ鍵になります。
男子の袴・女子の袴
一般に、男子は脚の分かれた「馬乗り袴(うまのりばかま)」、女子は脚の分かれていないスカート状の「行灯袴(あんどんばかま)」を用いることが多いです。馬乗り袴は内側に仕切りがあるぶん、たたむ際にひだを合わせる手数が少し増えます。所属する学校・道場によって指定が異なる場合があるため、たたみ方や指定は指導者に確認しておきましょう。
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ひだを崩さないたたみ方(手順)
1. ひだを整える
平らな場所に袴を広げ、まず前側のひだを一本ずつ指でなぞって、まっすぐきれいに整えます。ここを丁寧にやることが、仕上がりの美しさを決めます。後ろ側のひだ(山)も同様に整えます。
2. 裏返して前後を合わせる
ひだを整えたら、ひだが崩れないように注意しながら、後ろ側が上になるように置き、前後を重ね合わせます。前のひだと後ろのひだの線が合うように意識します。
3. 縦に三つ折りにする
ひだの線に沿って、左右を内側に折り込み、縦長の形にします。このとき折り目をひだの線と平行にそろえると、仕上がりがきれいです。
4. 紐を整理する
長い紐(前紐・後紐)を、たたんだ本体の上にきれいに重ねます。紐がねじれていると結びにくく見た目も乱れるため、まっすぐ整えます。
5. 上下を折り、紐を十文字に結ぶ
本体を上下に折って四角い形にまとめ、最後に紐を十文字(縦横にクロスさせる結び方)などにまとめて固定します。これで持ち運びや収納がしやすく、ひだも保たれます。
紐の結び方や四角へのまとめ方は所属先や流派で多少異なることがあります。基本を押さえたうえで、指導者の方法に合わせると安心です。
たたみ方が上達するコツ
きれいにたためるようになる近道は、毎回同じ手順で行うことです。ひだを整える→前後を合わせる→縦に折る→紐をまとめる、という流れを体で覚えてしまえば、急いでいるときでも崩れにくくなります。最初は時間がかかっても、ひだを一本ずつ確認しながら丁寧に行いましょう。慣れてくると、脱いだその場でさっと整えられるようになります。また、脱いだ袴をそのまま放置するとひだが落ちてしまうので、練習後はなるべく早くたたむ習慣をつけると、いつもきれいな状態を保てます。
洗濯方法と注意点
素材を確認する
袴の素材は主に綿(コットン)とポリエステル(化繊)に大きく分かれます。
- 綿の袴:しわになりやすく、色落ち・縮みにも注意が必要です。家庭洗濯できる場合でも、デリケートに扱う必要があります。表示によってはクリーニング推奨のこともあります。
- ポリエステルの袴:しわになりにくく、家庭洗濯がしやすいのが利点です。練習用として扱いやすい素材です。
どちらの場合も、必ず洗濯表示(タグ)を確認してから洗いましょう。
洗濯のポイント
- 洗濯ネットに入れる:ひだの乱れや生地の傷みを防ぐため、たたんだ状態に近い形でネットに入れます。
- 弱水流・手洗いコース:強い水流は型崩れの原因です。やさしいコースを選びます。
- 脱水は短時間:長い脱水はしわと型崩れを招きます。短めにします。
- 陰干しする:直射日光は色あせの原因です。風通しのよい日陰で干します。
- ひだを留めて干す:干すときにひだをそろえ、洗濯ばさみなどで軽く留めると、乾いたときにひだが保たれます。
アイロンの目安
しわが気になる場合はアイロンを使いますが、温度は素材によって異なります。あて布をして、ひだの線に沿ってかけるのが基本です。適切な温度は素材ごとに違うため、洗濯表示で確認してください。
型崩れを防ぐ保管
たたんで紐をまとめたら、平らな場所に重ねて保管するか、専用のケースに入れると型崩れを防げます。湿気の多い場所を避け、乾燥した状態で保管しましょう。長期間しまうときは、ときどき出して風を通すとよいです。
袴を含めた弓道具一式の費用や、最初にそろえる物については弓道部の入部で最初に揃える物リスト(保護者向け)、および弓道の道具一式と費用もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 弓道袴のたたみ方で一番大事なことは何ですか?
ひだを崩さないことです。たたむ前にひだを一本ずつ指で整え、前後のひだの線を合わせてから折ると、型崩れせずきれいに仕上がります。最後に紐を十文字などにまとめて固定します。
Q. 男子と女子で袴のたたみ方は違いますか?
基本は同じですが、男子の馬乗り袴は脚が分かれているぶん、ひだを合わせる手数が少し増えます。女子の行灯袴は仕切りがなく扱いやすいです。所属先で指定がある場合はそれに従いましょう。
Q. 弓道袴は家で洗えますか?
ポリエステル製は家庭洗濯がしやすく、綿製は色落ち・縮み・しわに注意が必要です。どちらも必ず洗濯表示を確認し、洗濯ネット・弱水流・短い脱水・陰干しを基本にしてください。表示によってはクリーニング推奨の場合もあります。
Q. ひだが崩れてしまったらどうすればよいですか?
洗濯後にひだをそろえて干し、乾く前に形を整えると戻りやすくなります。それでも崩れる場合は、あて布をしてひだの線に沿ってアイロンをかけます。温度は素材ごとに異なるため表示を確認してください。
Q. 袴はどう保管すれば型崩れしませんか?
たたんで紐をまとめ、平らに重ねるか専用ケースに入れて保管します。湿気を避け、乾いた状態でしまうのがポイントです。長期保管時はときどき風を通すとよいでしょう。
まとめ
弓道袴は、ひだを整えてからたたみ、洗濯はネット・弱水流・陰干しで型崩れを防ぐのが基本です。素材によって扱いが変わるため、洗濯表示の確認を忘れずに。素材選びやお手入れで迷ったときは、指導者や取扱店に相談するとよいでしょう。